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夜の部屋
壊れていくのは花瓶の中に
沈黙していたのは誰だったのか
今でも思い出すことがある
アルコールの酔いと幻想世界が
ただ続いているので、
夜の部屋のリビングで眠る
いつか見ていたものは何だったのか
未だに景色が蜃気楼のように揺れている
眠気は、時期に訪れて
全てを溶かしていくようだ
だから、間違った星座の景色に
ベランダで煙草の煙が舞う
いつか見たのは花畑の
途中にあった残骸のようで
ただ持続していくのは
古い音楽のようだった
鍵括弧で閉じたのは誰かの言葉だったようで
未だに変容していく
画面に映るのは二人の恋愛が
現れた時に、ただ時間が過ぎていく
消え去っていくのは、
旋律だったので、無駄だったかもしれない
音楽が鳴り響くのは
ウイスキーが溶けていくみたいに
氷が部屋の中を満たしていく
あれは、いつの記憶だろう
蘇るのは、形を縁取った
暗闇の中に、薄れていく
閉じた窓から流れていく
記号は夜の中をパズルのように
破片が散らばっていく
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