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いつかの分散が揺らぐ星たちの影に 現れたそれは煉瓦だったのか 今でも思う景色を残して、ただ続く それは宙に浮かんでいるので おそらく銀河から降り注ぐ情景 今でも記憶しているのは 放課後の赤い窓をただ羅列して 不安と共に、並んでいた、夢の跡に 静かに連なる、今でも描いた感覚に ただ姿だけがちらつき、泳いでいる あれは、どんな霧だったのか 残り続けていても、ただ彷徨っていた夏の大地に 思い浮かぶのは鳥の横線だった 飛び立っていった庭からアスファルトに続いて 今でもなくした影たちは音楽に旋律を残して 雨が降れば、全てが消失していく 悩んでいたのは、空中を舞い 砕けた後には、山の情景が 流れていくのは、時間の軸に それも結びついていくので、匂いが揺れている 今でも思う椿の花に似せて 遠くを連ねていた東京の風に 連鎖している不思議に漂う どんな線路だったのか 地面は暗く染まって 忘れた思い出から伸びていく 歴史が移る形に寄り添って また繰り返していく気がした 全てが言葉に変わっている
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