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パーティー
忘れたから扉を閉めた
あの日の教室が流れていく時間を
自分の中に消失させていったから
何も話したいこともなく
それは無意味な孤独だったのかもしれない
道を歩く人々が
訪れるのは
町の中央にある公園で
そこに隣接しているアパートの部屋に来るわけではないのに
なんだか奇妙な感覚で待っていたから
みんな消えていった
死ぬことが前提の薬のパーティー
服を着替えて、街を後にする
人だかりが多くて
彼の挙動を見てしまうのも
なんだかあの頃が懐かしく感じる
それでとにかく歩き続けていたら
一人の女性がこちらを見ていた
僕は彼女に好意を持ったが
すれ違って歩いていく
駅前の改札を抜けると
ホームで電車を待つ
今までの歳月を思い出して
それが消え去ったことに安心した
電車を乗り継ぎ、進んでいくと
路地裏の地下一階に店がある
そこで、育てたきのこを
酒と一緒に飲むことができた
僕はコークハイを注文し、
きのこから抽出した液体を注ぐ
ああ、こんな感じなんだな
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