夕日

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夕日

歩いて行く輪郭に落ち込んだ夢の後に それは何もなく、ただ通り過ぎていった あらゆる生物が、望んでいくのも 語り始めたぼやけた閃光に ただ羅列する旋律に感情が震えた 戻っていく大気が淀んでいた 誰もいない閉じたガラスには 流れる歳月が連なって またぼやけていくので、 そうやって、また戻り、繰り返している 無数の針が連なっていく 時間軸に光が満ちる 誰かが捨て去った記憶の片鱗が 未だに、連なっていくのは、未知の土地だったから 寂しさも霧散していく 遺伝子は語り始めるとそれを止めて、時折、呟いた 信号はやがて蘇って、窪んでいく視界に 閉ざした形が、復活するのは、 そこに落ち込んでいた珊瑚礁の元に ただ訪れる、水は静寂の中に だから、そこに行くのは駅前の 雪が降る町に、閉ざされた 言葉が散らばっていく 連鎖していくのは、淡い悲しみの 願った、壊れ始めていく だって、いずれ、それは映していく 夕日の中を 洗濯機の音に沈み込み ただ忘却していた 論理は飛んでいくので、 ただ在り続けることしかできない
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