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微妙な点線がただ続いている あれは、いつのことか 今でも咲いているのは 奇妙な輪郭に纏い 夢の中を泳いでいく こうなることが、時間の 静寂の中に続いている だから、手の平を見て いつかの幻想に思いを馳せたのも それが朽ち果てる時 新しいことが想起されるようで 願ったのは、なんだったか 思い出すことができるのは 記憶の端々で あの日から続く どこにもなかった あれが、星だった 森の中に紛れ込んでいく 月日は何度も繰り返される 思い出は闇の中に 一人で立ち上がるから 消失していく宇宙に似せて 今日も始まりはピアノの音 潰れたものは鳥の 夢物語の中で描いていく それが、どんな光景だったのか コーヒーは地の中に溶けて 牛乳と共に去って行った 未だに微妙な旋律が 巻き起こるのは 暗い雲が覆いつくす 日々に連なっていった
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