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キャバクラに現れた霊(怖)
このお話は実は「富ちゃんの不思議怖い話」の64ページの怖い話語り(笑)でお話した話と繋がるのです。
以前、このお話を書いた時はまだ私は水商売の経験があるということは明かしていなかったので、途中まででしたが、実はこの後に繋がるお話がありました。
今は「夜の蝶とは言えない」で過去の水商売の経験談をお話しているので、このお話をします。
その当時、私はキャバクラでヘルプという勤務形態で所属していました。
普通に所属するよりバックなどはあまり無いですが、お店が忙しい時に時間給と少しのバックなどが貰え、とにかく営業しなくていいのが楽でヘルプで働いてました。
その当時、私は稲川◯二さんの語りに憧れていました。
効果音を強めに言ったり雰囲気を出しつつ怖い話をするのにハマっていて、そこでもお話をしていたのです。
ある時、男性2人でご来店になったお客さんに、私含め2人女性が着きました。
その男性達は「俺、霊感なくてさー霊体験してみたいんだよねー」
そんな風に言っていたので私は体験話をし始めました。
角にあるテーブルで1番端っこに女性が着き、その隣に男性、私、男性という配置で、私が男性に挟まれる形で座りました。
調子に乗って怖かった体験話を話していると一緒に着いている女性がビックリして声をあげました。
その時真ん中の男性が私を見ながら声をあげて後ずさりの様に後ろに仰け反ったのです。
「か、か、影が……」と、私ではなく、私の後ろを指差し言ったのです。その方は顔の表情からも見て分かる程にとても怖がっていました。
お気づきかもしれませんが、平静を装っている私ですが…
1番怖かったのは私です!
ですが、私は最後まで話きった所で呼ばれました。
その後すぐに呼ばれ「優ちゃん、じゃあ今日はもう帰って良いよ。はいっ、これ今日の給料だよ。」
「ありがとうございます。お疲れ様でした。」
そう言うと着替える為に更衣室に行きました。
その時に気が付いたのです。
肩がとても痛いのです…
うわっ、乗ってるなと思いました。
その時、思い出したのです。
さっきの男性達は霊体験したいと言っていました。
なので私は心の中で言い続けました。
「私は何も出来ないから、さっきの男性達の所に行って。」
30分程強めに言い続け、外に出て歩き始めた際にスッと肩が軽くなったのです。
おそらく、私に取り憑いた霊は諦めて、その男性達の元へ戻ったのだと思いました。
数日後、影を見てない方の1人の男性が1人でまた飲みに来ていた時に席に着きました。
私は話の中でそれとなく「あっ、この間一緒に来ていたお友達は元気ですか?」
すると……
「あいつ、あの後から連絡取れないんだよね……」
その方がその後どうなったのかは分かりません。
何も被害が無かった事を祈るばかりです……
どうなったか分からないので心配と申し訳ない気持ちを持ちつつ今となります……
後日談ですが、私かなりの時間が経ってから、ある時、フッとその事を思い出したんです。
すると、また急にズキっと肩が痛んだのです。
私は心の中で「何も出来ないから離れて。どっか行って。」と念じました、すると少しずつ痛みは取れて離れてくれたんだろうなと思いました。
誰か亡くなった方の事を思うと、その方に繋がってしまう事になって、相手が来れる様になると聞きます。
皆さま、お気を付け下さいね。
ちなみに血の繋がった亡くなられた方なども思い出し思いを巡らせると相手にも届く様なので、もしそう言った方が居る方は、元気してるかな?とか幸せで居てねとか考えるだけで、きっと近くで見守ってくれていると思うので、やってみて下さいね。
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