回文短歌風(目指せ二百首)五十首詠 151-200

1/1
前へ
/2ページ
次へ

回文短歌風(目指せ二百首)五十首詠 151-200

回文短歌風(目指せ二百首)五十首詠 001  釧路夜も 悲しいベルか 巣立つ夏 助かる兵士 仲もよろしく  くしろよも かなしいべるか すだつな(つ たすかるへいし なかもよろしく) 002  離せ鳩 危険な濃度 動かぬか 行動の難 檄飛ばせなば  はなせはと きけんなのうど うごかぬ(か こうどうのなん げきとばせなば) 003  来るアレが 育ち幾分 渋い甥 婦人服市 たそがれ歩く  くるあれが そだちいくぶん しぶいお(い ふじんふくいち たそがれあるく) 004  地の泉 巡り田着くも ごねた沙汰 猫もぐったり 汲め水命  ちのいずみ めぐりたつくも ごねたさ(た ねこもぐったり くめみずいのち) 005  花の散る 台地度々 清め雨 良き日旅立ち 至る地の名は  はなのちる だいちたびたび きよめあ(め よきひたびだち いたるちのなは) 006  時価落ちた 株貯め支配 ダウ高だ 歌い始めた 部下たち可笑し  じかおちた かぶためしはい だうだか(だ うたいはじめた ぶかたちおかし) 007  盛岡の 叔父暮らす宿 壺焼き屋 ホッと安らぐ 潮の香りも  もりおかの おじくらすやど つぼやき(や ほっとやすらぐ しおのかおりも) 008  愚図る猫 いい子猫の子 子猫の子 猫子の小猫 いい子寝るすぐ  ぐずるねこ いいこねこのこ こねこの(こ ねここのこねこ いいこねるすぐ) 009  永久に 探る絵描きが 遠く描く 音が着替える 草に絵仕事  とこしえに さぐるえかきが とおくか(く おとがきがえる くさにえしごと) 010  ラブラブで 高い鰹と 氷下魚買い 孫とお使い 片手ブラブラ  らぶらぶで たかいかつおと こまいか(い まごとおつかい かたてぶらぶら) 011  飛んで舞う 朗らここも ツイてるで いつもここから 家宝待てんと  とんでまう ほがらかここも ついてる(で いつもここから かほうまてんと 012  出し合った 人減らし維持 なかなかな 悲しい調べ 飛び立つ明日  だしあった ひとへらしいじ なかなか(な かなしいしらべ とびたつあした) 013  気も折れた 見捧げ祈れ 川持ちも 別れの池さ 五月雨重き  きもおれた みささげいのれ かわもち(も わかれのいけさ さみだれおもき) 014  日の目ある 高跳び色師 名は知らじ 鼻白い人 語る雨の日  ひのめある たかとびいろし なはしら(じ はなしろいひと かたるあめのひ) 015  名が響き 踊りつ舞うよ 動き良き 紅葉祭り 遠き日々かな  ながひびき おどりつまうよ うごきよ(き こうようまつり とおきひびかな) 016  昼生えの まあレアな草 位置印し 小さくなあれ 尼の絵貼る日  ひるばえの まあれあなくさ いちしる(し ちいさくなあれ あまのえはるひ) 017  てんこ盛り 都民は地位か 暮らし良し 楽が一番 緑も込んで  てんこもり とみんはちいか くらしよ(し らくがいちばん みどりもこんで) 018  何時起爆 用心金庫 告げて待て 結婚禁じ 右翼はキツい  いつきばく ようじんきんこ つげてま(て けっこんきんじ うよくはきつい) 019  戻り庵 僻地の海豚 夏の日の 繋がる命 詭弁アリとも  もどりあん へきちのいるか なつのひ(の つながるいのち きべんありとも) 020  誰足すも ヤバい時かな 騙す明日 まだ長き問い 早も廃れた  だれたすも やばいときかな だますあ(す まだながきとい はやもすたれた) 021  カルト・オン メラニン消せる 他愛無い 渡る世間に 裸面踊るか  かるとおん めらにんけせる たわいな(い わたるせけんに らめんおどるか) 022  母の世話 足すら怪異 若者も 可愛いカラス 幸せの場は  ははのせわ あしすらかいい わかもの(も かわいいからす しあわせのばは) 023  戒めか した懺悔嘘 田舎画家 内臓検査 確かめじまい  いましめか したざんげうそ いなかが(か ないぞうけんさ たしかめじまい) 024  損なうよ まさか嘘ムウ 像示し 有象無象が 彷徨う名こそ  そこなうよ まさかうそむう ぞうしめ(し うぞうむぞうが さまようなこそ) 025  山小屋で 付き添い泣いた 積もれ触れ 勿体ないぞ 切手や駒や  やまごやで つきそいないた つもれふ(れ もったいないぞ きってやこまや) 026  響いたり 友ら大胆 世事歌う 自然抱いたら 戻りたい日々  ひびいたり ともらだいたん せじうた(う しぜんだいたら もどりたいひび) 027  家臣知る 迫る移官に 胃は痛い 売人がいる ませる人事か  かしんしる せまるいかんに いはいた(い ばいにんがいる ませるじんじか) 028  角触る 子鬼と炬燵 真かと 困ったことに 怒る態とか かどさわる こおにとこたつ まことか(と こまったことに おこるわざとか)   029  猫は野良 鉄釜寒し 野点待て 愉しむ様が 伝手らの箱根  ねこはのら てつがまさむし のだてま(て たのしむさまが つてらのはこね) 030  死ぬ思い 何この桁の 高利アリ 雨後の筍 担いもお主  しぬおもい なにこのけたの こうりあ(り うごのたけのこ にないもおぬし) 031  場に来てる 類なき手も 担い合い 何もできない 下る敵には  ばにきてる たぐいなきても にないあ(い なにもできない くだるてきには) 032  天が浮く 不安足元 コネだけだ 猫ども試案 泡浮かんで  てんがうく ふあんあしもと こねだけ(だ ねこどもしあん あぶくうかんで) 033  気障が伸す ぶっ飛び医師ら 他愛ない 新しい人 潰すのが先  きざがのす ぶっとびいしら たあいな(い あたらしいひと つぶすのがさき) 034  菌検査 医師利発さで ケア暫し 上げてさっぱり 爺さん元気  きんけんさ いしりはつさで けあしば(し あげてさっぱり じいさんげんき) 035  泣かれた身 嘘バレず留守 唾吐き ハッスルすれば 総乱れかな  なかれたみ うそばれずるす つばきは(き はっするすれば そうみだれかな) 036  流し網 賽の目変わる F分布 増えるワカメの 勇み足かな  ながしあみ さいのめかわる えふぶん(ぷ ふえるわかめの いさみあしかな) 037  弟子入らば 掘り出しか皿 騙りアリ 宝探しだ リボ払いして  でしいらば ほりだしかさら かたりあ(り たからさがしだ りぼばらいして) 038  つい弾み 兄と捨てる気 理は憩い 張り切るテスト ニアミスは何時  ついはずみ あにとすてるき りはいこ(い はりきるてすと にあみすはいつ) 039  詰めは誰 絶たれた家紋 罌粟示し 事件も語れ 爛れた破滅  つめはだれ たたれたかもん けししめ(し じけんもかたれ ただれたはめつ) 040  酒に酔う 恋の落差と 渋く泣く 富士と桜の 憩う夜逃げさ  さけによう こいのらくさと しぶくな(く ふじとさくらの いこうよにげさ)   ※ 夜逃げさ(よにげさ)/世に華座(よにけざ) 041  毒団子 崩れた畠 火事の日の 仕掛けたは誰 すぐコンタクト  どくだんご くずれたはたけ かじのひ(の しかけたはだれ すぐこんたくと) 042  田子語れ 若人に見た 鎹か 姿見に問う 毀れた過去だ  たごかたれ わこうどにみた かすがい(か すがたみにとう こわれたかこだ) 043  叔父と昼 忘れず喚き 知育なく 位置決め忘れ 座る一入  おじとひる わすれずわめき ちいくな(く いちぎめわすれ すわるひとしお) 044  勝つも手間 遂に帰途騎士 錆び付きつ 久しき時に 何時まで持つか  かつもてま ついにきときし さびつき(つ ひさしきときに いつまでもつか) 045  以前知る この神園の 祭り去り 妻の望みか 残る人生  いぜんしる このかみぞのの まつりさ(り つまののぞみか のこるじんせい) 046  視点知る 敵らが余波も さあドンと 朝も早よから キテる新弟子  してんしる てきらがよはも さあどん(と あさもはよから きてるしんでし) 047  したか聞け 何時か首噛む 雀舐め 進むか退くか 追撃難し  したかきけ いつかくびかむ すずめな(め すすむかひくか ついげきかたし) 048  毒団子 遂に決断 痒み忌み 歪んだツケに 何時コンタクト  どくだんご ついにけつだん かゆみい(み ゆがんだつけに いつこんたくと) 049  建った城 ノアの形見か 縞示し マジか三鷹の あの路地だった  たったしろ のあのかたみか しましめ(し まじかみたかの あのろじだった 050(200)  夜遭うか 独りと知らば キナ臭く 啼き腫らし鳥 飛び交うある夜  よるあうか ひとりとしらば きなくさ(く なきはらしとり とびかうあるよ) 以上
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加