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「さっきお母さんから連絡があって…雅也君がアメリカから帰ってきたっておばさんから聞いたって。さっき連絡もらったばかりなのに…まさかここに来るとは思わなかった…。しかも…」
私が彼の横にちらりと視線を向けると彼は言葉を遮るように言った。
「帰ってきたら真っ先に望愛に会いに来るって決めてたからね。この場所は事前に調べてたし、空港から直接来た」
…やっぱり。
そう言った彼の背後には大ぶりのスーツケースがあった。
「空港から直接って…じゃあ、まだおばさんやおじさんには会ってないってこと！？」
「まあな、一番に望愛に会うって決めてたし。空港からだとこっちの方が近いしな」
「…もう、私なんて後回しでいいのに。二人とも雅也君のこと心配してるよ？」
「まあ、お袋たちのことはいいとして、望愛、俺に何か言い忘れてないか？」
雅也君が身体を屈めて私と目線の高さを合わせた。
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