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「…疲れてたのに…大丈夫でしたか?」
…お楽しみが終わった後、俺の腕の中で望愛が心配そうに俺の顔を見上げる。
「…これは別腹だから大丈夫なんだよ」
「…”別腹”?」
「お前も満腹の時だって、旨いもの見たら食べたくなるだろ?」
「まあ…それは…そうですけど」
「それと同じだ。こんなに美味しそうな”もの”が目の前にあったら、食べたくなるに決まってんだろ?」
俺は望愛のおでこに軽くキスをした。
「疲れてるときだろうと、欲しくなるし、なんならこれで癒してもらってんだから」
俺は望愛を引き寄せた。
いい匂いと柔らかい感触が俺を眠りに誘う。
こうやって深い眠りに落ちていく瞬間がたまらなく心地いい。
その瞬間、らしくなく思う。
…仕事も上手くいっている。プライベートも今までになく満たされている。
怖いくらい”幸せ”だって―――
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