はじまり

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「まずは自己紹介から。ボクはエレック。スケベの神様なんだ」 「スケベの神様ってなんだよ…」 「おやおや、スケベは大切だぞ。スケベ心がなければ人類は繁栄しないからね。童貞のキミでもセックスしてみたい欲求ぐらいはあるだろう」 「なんで俺が童貞だって知って…!?」 「あ、ほんとに童貞だったの?ごめん」 「てめぇ!!」 「まーまー怒らないで。今からする話はキミにとっても悪いことじゃないと思うよ」 「…何だよ」 エレックに触れない以上、向こうから出て行ってもらわないと西島にはどうにもできない。とりあえず話は聞いてやろうと、先を促した。 「単刀直入に言うと、キミにラッキースケベのおまじないをかけさせて欲しいんだ」 「は?」 「ボクの見立てではキミにはスケベの才能があると思うんだよね。いろんな人とラッキースケベを起こして欲しいんだよ」 「何言ってやがる…だいたい何で俺がそんなこと…」 「お、聞きたい?聞いてくれる?」 「いや、いい…」 「あれは、そう…3日前の話」 「おい」
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