加地×西島編−1−

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眼前にそそり勃つ親友のペニスに、圧倒された西島はつい仰け反ってしまう。 (何でこんなことに…い、いや、俺から言い出したんだろ。ヒビってんじゃねぇ!) トイレにやって来た2人は、誰もいないことを確認して急いで同じ個室に入り込んだ。 ズボンを下ろした加地の足元に座り込んだ西島の眼前には、その大きな体に見合った巨大なペニスが硬く天を向いている。 (何でこいつ…あれだけでこんな…つか、でかすぎじゃね…?) 「…セイちゃん…どうしたの?…やっぱり、嫌?」 「!や、そういうわけじゃ…」 (…腹括れ、俺!) 意を決して、加地のペニスに触れる。触っただけでビクンと震えたそれは、更に硬度を増し大きくなったように思えた。 火傷してしまいそうなその熱に息を呑みながら、ゆっくりと手を動かす。 「っふ…はぁっ…セイ、ちゃっ…」 「っ…」 (こ、こいつ…なんつー声出して…) 低く、少し掠れた壮絶な色気を含んだ声で呼ばれた西島は、ちらりと加地を見上げてハッと息を呑んだ。いつもの穏やかな表情はなりを潜め、情欲にまみれたギラギラした瞳で自分を見下ろしている加地の顔に、西島は腰がズクンと重くなったような気がした。 (なんつー顔してんだよ…なんで俺にシコられてそんな顔…) 目が合うと、手の中のペニスが更に大きくなる。 (っ!?、な…まだデカくなんの…?) 「セイちゃん…もっかい、こっち…見て?」 「………」 言われた通りに再び見上げると、加地はたまらないといったように天を仰いだ。 「ぁあ~、それ…ヤバい…!」 (なんだその反応…なんかヤバいだろこれ…。くそっ、早く終わらせねぇと…!) そう思った西島は、手の動きを一気に速めた。すると加地が途端に切羽詰まったような声を出す。 「んっ、ぁあっ…!セイちゃっ…急にそんなっ…だめっ…」 大きく顔を歪めて背中を丸めた加地は、ドンッと壁に手をついた。 「ふっ、ふっぅっ…はぁーっ…!」 (早くイッてくれ…頼むから…) 頭上から聞こえてくる荒い吐息に慄きながら、必死に手を動かす西島。 やがて、加地が一際大きな声をあげた。 「あっ、あっ、ヤバッ出るっ、セイちゃんっ…!」 「っ…っ…」 「ぁあっ!」 ガクンッ、と顎を突き上げた加地のペニスがグッと膨らんだ次の瞬間、先端から勢いよく精液が飛び出してくる。 「ちょっ…多…!」 ドプッ!と勢いよく発射された大量の白濁は手だけでは受け止めきれず、西島の顔にまで飛び散ってしまう。 体を震わせながらすべて出しきり恍惚とした様子で顔を戻した加地は、西島の顔を見た途端にハッと表情を変え、慌ててトイレットペーパーを手に取った。 「ご、ごめんセイちゃん!」 「んっ、ぶ…ちょ、そんな強く拭くなって…!」 「あ、ごめん!」 「いや、いいけど…」 「………」 「………」 2人の間に妙な沈黙が流れる。その中で、西島は自分の体に起きている異変に戸惑っていた。 (…やっべぇ…何で俺まで勃ってんだよ…) 西島は加地のペニスを扱いている間に、自分まで妙な気分になって勃起してしまっていた。 (どうするよこれ…) 今立ち上がれば、張り詰めた股間を加地の前に晒してしまうことになる。自分は相手にここまでやっておいてなんだが、勃起を見られてしまうのはやはり恥ずかしい。 「勇吾…お前先に戻ってろよ」 考えた末、西島は俯いたまま加地にそう言った。 「え」 「俺後から行くから…お前先に出ろ。早く…」 「………」 「おい…っ!?」 沈黙し、動く気配のない加地に西島が顔を上げ声をかけたその時、突然脇に手を差し込まれ立ち上がらされた。 「っ、っ!?」 「やっぱり…セイちゃんも勃ってる…」 突然のことに目を白黒させる西島の下半身に視線を向け、恍惚としたような声で加地がそう言った。 その瞬間、西島の顔が茹で蛸のように一気に赤く染まる。 「っ~~~!離せ馬鹿っ!」 「暴れないでよ。セイちゃんのちんぽも気持ちよくしてあげるから…」 「はぁ!?なんでそうなるっ!」 「セイちゃんだけにヤらせてたら申し訳ないし…このままじゃ出ていけないでしょ?だから、ほら…」 「ちょっ…!」 有無を言わさないような雰囲気で西島のズボンに手をかける加地。次の瞬間下着ごと勢いよく降ろされ、硬く勃起したペニスが大きくしなりながら飛び出してくる。 「は、すっごい…。セイちゃんのちんぽ、ガッチガチだ…」 「ぉいっ、マジでやめろって!」 「なんで?セイちゃんも俺の触ったじゃん。俺はダメなの?気持ち悪い?」 「そ、うじゃねぇ、けど!」 「じゃあいいよね。ほら…」 「あっ!?ちょっ…!」 大きな手で握り込まれ先端をグリッと弄られて、突然のダイレクトな刺激にガクンと腰が抜ける。それを片腕で支えた加地は、溢れ出た先走りを掬い取って亀頭に塗りつけると、グチュグチュと音を立て扱きだした。 「んんぁああっ!待っ…ゆぅ、ごぉ!やめっ…ぅああっ!」 「セイちゃん…セイちゃん…」 (う…嘘だろ…!なんだよこれ気持ち良すぎるっ…!人に触られんのって…こんな…!?) 初めて人にペニスを触られた西島は、自分でする時とは比べものにならない快感にすっかり腰が砕けていた。 「はぁっ…セイちゃんごめん…俺もまた勃っちゃった…」 「はぁっ!?」 言うや否や、加地は西島の背中に片腕を回して抱き寄せ、自分と西島のペニス同士をぴたりとくっつけた。いわゆる兜合わせである。 「なっ!?ちょ、待て待て待て何してるっ…!」 「こうしたほうが早いから…一緒に気持ちよくなろ?」 「馬鹿言うっ…ふあっ!?」 再び訪れた強烈な快感に西島はガクンと膝が震え、悲鳴をあげながら加地にもたれかかった。 卑猥な音が個室に響き渡り、外に聞こえてしまわないか不安になる間もなく激しい快感の波が打ち寄せる。 ビクビクと体が跳ねあられもない声が出てしまいそうになるのを、西島は加地の肩に顔を押し付けて必死に抑えた。 「っ、っ、っ…ん゙ん゙~っ…!!」 「は、すごい…俺とセイちゃんのちんぽ…キスしてる…」 (何だ、何なんだよこれっ!なんでこんなことにっ…!) 「ヤバい…こんなん…すぐ、イッちゃ…」 「っ~~~~」 西島が加地の肩に頭を預けているため、必然的に耳元で囁かれる形になる。低く掠れた声を耳に吹き込まれた西島の体に、電流のようにゾクゾクと快感が駆け抜けた。そして、それと同時に強い射精感が込み上がってくる。 「ん、ぁ、あ、あ、イ、イッ、イクッ…!」 「俺もっ…あっ、イクッ、出るっ…!ぁっ…はっ…!」 『ぁあ~~~っ!』 ビクンッと喉を仰け反らせながら声をあげた2人は、同時に精子を吐き出した。
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