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僕が演劇というものに初めて出会ったのは、小学生のときであった。
演劇鑑賞会などというものを学校が開催してくれて、初めて観て、そして惚れた。
舞台の上でスポットライトを浴びて歌い、踊り、泣き、笑いする旅回りの役者に心底憧れて、自分もやってみたいとこころから思った。
小学校には演劇部がなかったので、合唱部に入った。いずれ舞台に立つのに役に立つと思ったからだ。
中学校にも演劇部がなかったので、剣道部に入った。立ち回りのある役をやるのに役に立つと思ったからだ。
高校にも演劇部がなかったので、ダンス部に入った。いずれ舞台に立つ身だ、ダンスくらいできなくては。
さすがに大学進学に際しては、演劇のできるところを探した。星の数ほど演劇サークルがあることで有名な大学を目指したが、落ちてしまった。
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