とめられない。

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まもちゃんの旦那さんはサッカー部の顧問をしている。まもちゃんもどちらかというと体育会系で、最近特にたくましくなったみたいで力こぶを見せることにもあまり抵抗がないらしい。 ……いいんだけどね。いいんだけど、一緒にいるわたしはちょっと恥ずかしかったりする(ごめん)。 ランチタイムに付いてくるスープが先に運ばれてきた。具だくさんのミネストローネ。それをスプーンで掬いながら、まもちゃんが言う。 「で、相談って何?」 「あ、うん、、、」 わたしはスープスプーンでミネストローネをかき混ぜながら、言葉を発することを少しためらっていた。あ、セロリ発見。 「何?どしたの?」 「うん、えっとね、その、、、大したことじゃないんだけど、」 と前置きをしながら、それでもやっぱりどこか言いづらくて。わたしは、とてもとても小さな声でまもちゃんにそのことを話した。すると、 「映画に誘われたぁ?!」 わたしの言葉を拾ったまもちゃんが、まるで拡声器のように声を広げてしまった。
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