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たとえば自由。
いけない。
もうこんな時間。
わたしはスマホの右上に表示されている時計で時間を確認してから、慌てて画面をオフにした。イスから立ち上がり、バックの中にスマホをしまう。そして、代わりにチョコレート色のカフェエプロンを手にとり腰に巻きつけた。
バイトの休憩時間にWeb小説を読むのがわたしの楽しみのひとつだ。
昔から小説を読むのが好きで、ファンタジーも恋愛小説もホラーはちょっと苦手だけど、自分では想像もできない話や期待を裏切らない展開に、わたしはいつもワクワクさせられる。
紙で出版されている本も好きだけど、最近はスマホで読むことも増えた。いつでもどこでも好きな時間、好きな場所で読めるし、個人が執筆して公開できるサイトも多く、更新を待ちわびる時間は結末まで一気に読める本とは違う楽しみが味わえる。
読んだ感想を書き込める感想ノートを通じて作家さんと交流を持つこともできるらしい。それは小さな世界で生きているわたしにとって、広い世界へ羽ばたける大きな窓。書籍デビューを目指している人もいれば、趣味で執筆している人もいて、ココにはたくさんの出会いがあった。
何よりココには、リアルも夢もつまっている。
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