01_北見氏からのファーストコンタクト

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 結翔は肩をすくめる。 「あんた、俺を見ただろ。昨日だけじゃない。一昨日も。それは口止め料」  う、と首をすくめる。やっぱりバレてたか。 「いいか」と結翔は低い声を出す。 「誰にもいうな。関わらないでくれ」 「そんなこといったって、見たのはたまたまだし。結翔くんがご近所さんなんて知らなかったし」 「それは」といいかけた結翔が、「はああ、もう~」といきなりしゃがみ込んだ。うぉう、と羽奈は後ずさる。 「──こういうの、ホント苦手なんだよ。誰かを威嚇するとかさー。趣味じゃないし、やりたくない。どんだけ日々メンタル削られているかっていうの」  結翔はしおしおと身体を縮めて首を振る。  む、むう、と羽奈は拳を握る。  この──学校キャラとのギャップ。さんざんポプラ綿毛公園で見てきた姿であった。  まったくもう、あたしにどうしろっていうのさ。 5b258863-6a7d-4e4d-ae84-9a3fcb5a2949
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