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「好きです」 「笑えない冗談…やめてくれ」  そう言って新田(にった)は去って行った。  あぁ、夕陽が目に染みる。  駐輪場の壁で見えなくなるまで、私は彼の背中を目に映していた。  光永風子(みつながふうこ)、17歳。人生初の告白は無様に砕け散った。
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