自分語り②

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君はいつも 空を見つめていたね。 「お疲れさま。 温かい日に逝けて良かったね」 ベランダから 空を見る 泣き終えた俺たちの背中を コポコポなり続ける 虚しく響く機械の音が そこに命がないことを そこに確かに ぬくもりがあったことを 教えてくれている。 去っていった場所に 消えていった場所に 残る面影、ただ一つ。 これからを進む者として ただ一言を 心の奥で祈りに変えて。 たった数年、 季節を共に過ごせたことを 誇りに想っています。 いつまでも。
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