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私が桜を嫌う理由(370字のエッセイ)
パッと咲いてパッと散って逝く、桜。
この潔さは、何を意味しているのだろうか?
桜の潔さは、武士の精神に通じるものなのか?
それとも命の儚さを伝えているのだろうか?
日本人の多くの人は桜が好きである。
私もその一人である。
花見は何故か、桜だ。
花はいっぱい有るけれど、桜の木の下で宴会を催す。
桜が咲く時、冬の終わりを感じさせてくれる。辛く厳しい冬が終わり、
「春が来た」と心の中で叫んでいる。
綺麗に、豪華に咲き誇る桜達。
人の心を癒し、励ましてくれる。
桜が散る時、花びらは風に舞い薄紅色が何とも言えない。
道路に落ち行く桜も、ゴミには見えない。
桜の季節が終わった時、一抹の寂しさを覚えるのは何故であろうか
春はこれからなのに、葉桜を見ると、
センチメンタルになってしまう。
それは恋人が去って逝った様に。
そんな想いをさせる、憎らしい桜。
でも、やっぱり私は桜が好きだ。
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