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さくらの言う運動は・・・・・
さくらは食事をすると、その後運動しないとエネルギーが満タンになるって言った。
エネルギーが満タンになるって、どう言う意味なんだろう!
でもそれを知る時が来た・・・・・それはみんなと同じように学食でランチを食べた後、さくらの後をこっそり付けてみた。
さくらは大学を出て歩く事1時間・・・・・僕がヘトヘトになった頃、ビルの中へ入って行った。
ビルは5階まであって、1階から5階まで全部スポーツジムになっていた。
1階がスイミング、2階がボクシング、3階がウエイトトレーニング、4階がパーソナルトレーニング、5階がグッズショップとなっていた。
見学も自由に出来るようになっていて僕は1階のプールを覗いてみた!
さくらが泳いでいた、休みなくずっと泳ぎ続けている。
50mプールをバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロール、全部の種目を400mづつ総計1.600m!
それが終わると2階へ移動、ボクシングジムではシャドーボクシング、サンドバッグ、パンチングボール、ミット打ち、マスボクシング、縄跳び、腹筋、背筋、柔軟、整理運動全てのメニューを3時間かけて終わると、3階ではマシンを使ったトレーニングとウェイトトレーニングを1時間、4階は専属のトレーナーに着いて1時間!
結局終わったのは夜の8時・・・・・さくらは一回も休まなかった。
そこまでしなきゃダメなの?
ずっと見てた僕はそこまでしなきゃならないのなら、今度から絶対食べさせない!
そう決めた!
今夜帰ったら、はっきり言う!
さくらが着替えをしている間に急いで部屋に戻った、一人で食事をしてさくらの帰りを待った。
なかなか帰ってこない、あれからまたどこか行ったのだろうか!
さくらが帰ってきたのは10時、ジムの後どこに行ったんだろう?
さくらが僕の前にスマートフォンを出した、新しいスマートフォン!
そうか、これを買いに行ってたんだ!
「買ったぞ、スマートフォン」
「番号教えて、それとメールするからSNSのIDも・・・・・」
「SNSって?番号はこれ」
さくらにSNSの説明をして、アプリを入れてIDを交換、メールを送ってみる!
さくらはメールが面白かったのか、話す代わりにメールばっかり送ってきた。
寝るまでずっと・・・・・
「さくら、もう食事するのやめて」
「どうした?」
「だって・・・・・僕今日さくらがトレーニングしてるの見てた、あんな凄いことしなきゃダメならもう食べないで・・・・・」
「気にすんな、あんなのどってことない」
「ダメ」
「理桜ともみんなとも一緒にランチしたいからやめないからな」
「だったら、さくらの事好きにならない」
「理桜」
「どっち?それでも食事する?」
「わかった・・・・・しないよ」
「約束して」
「約束する、その代わり好きになれよ」
「うん」
「なった?」
「まだ」
さくらがちょっとがっかりした顔をした。
騙したみたいで、顔を見ないでベッドへ入った。
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