さくらが現れた理由

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さくらが現れた理由

さくらが寝ている間は心臓が止まってるって言った。 そんなことが本当にあるんだ………さくらの正体は何だろう? 身体は僕と同じように温かで柔らかい、それに怒ったり笑ったりする………どこから僕のところに来たのか聞いても、気が付いたらここに居て自分でもわからないと言った。 どうして僕のところに来たのかその理由は何だろう? さくらが僕のところに現れた理由がきっとあるはず……… 「さくらはどうして僕のところに来たの?」 「誰かに理桜を守ってくれって言われた」 「誰に言われたの?」 「わからない、でも俺はそれを守らなきゃいけないんだ。だからここに来た」 「………そう」 「理桜はそれだけの理由では納得しない?」 「そうじゃないけど、さくらの心臓が心配」 「理桜を守るのが俺の役目なら、理桜が生きてる限り俺の心臓は止まらないよ」 「ほんと?」 「絶対そう、俺にはわかる。俺はそのためにここに居るんだから」 「そうなんだ、さくらはずっと僕の恋人でいてくれるんだね」 「勿論………俺に理桜を守ってくれって言った言葉を俺はちゃんと守る」 「なんか安心した。さくらに頼んだのが誰だかわからないけど、きっと僕の事心配だったんだね」 僕は本当に安心した、さくらは僕を守るために来たと言った。 何処から来たのかなんて問題じゃない、僕のそばにいてくれればそれでいい。 さくらと一緒なら寂しいことも不安なこともない……… 最近は僕が眠るまでさくらは起きてる、起きて僕にキスしたり抱きしめたり僕が眠たくなるまでずっと僕を見てる。 なんだか照れ臭い……… 「さくら早く寝てよ」 「俺が寝たら嫌なんだろ、この前お前はそう言ったじゃないか」 「それは………だって………知らなかったから」 「何もしてくれないって言ってなかったか?」 「言ったけど………もう言わないから………寝ていいよ」 「理桜はわがままだな、先に寝たら寝るなって言うし、いつまでも起きてたら早く寝ろって言うし………理桜おいで、キスしよ」 「さくらったら………」 僕は今最高に幸せだ、誰だか知らないけどこんな素敵な恋人を僕のところへ行くように言ってくれた人に感謝した。
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