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さくらマジック
さくらは時々不思議な事をする!
今日も学校で先生がみんなの名前を呼んだ時、さくらの名前も呼ばれた!
さくらはこの大学に入学した訳でもないし、名前がある訳ないのに・・・・・先生は普通に僕と同じように生徒の一人として呼んだ!
「花村 さくら」
「はい」
花村さくら・・・・・さくらは花村って名前だったんだ。
「ね、さくらは花村って名前?」
「今決めたんだけど、いい?」
「うん、さくらと合ってる」
なんだか色々よくわからないけど、さくらはやっぱり不思議………何でも出来るんだ・・・・・羨ましい!
お昼学食でランチをするためにみんなと向かった、さくらも着いてきた!
家では食べないのに、みんながいる時は同じように食べてる・・・・・食べなくても大丈夫って、どう言う事なんだろう!
食事終わって僕達は教室へ向かった、でもさくらはいつの間にか居なくなってた・・・・・どこ行ったんだろう?
昼からの授業が全部終わるまで帰ってこなかった・・・・・さくらはスマートフォンを持っていない!
連絡も取れないし、みんな帰ったのに僕はさくらが戻るまで教室で待った!
窓の外が暗くなってもまだ帰ってこなくて、僕は心の中で(さくら早く帰ってきて)そう呟いた!
その時突然さくらが現れた!
「理桜!今お願いした?」
「うん」
「だから・・・・・理桜が心の中で思ったら俺に伝わるんだよ」
「どこ行ってたの?」
「ちょっと・・・・・俺が居なくて寂しかったのか?」
「うん」
「だからお願いしたんだ」
「スマートフォン持ってないから、連絡できないじゃん、スマホ持ってよ」
「わかった、でも理桜が思えば俺には伝わるけどね」
「そんなんじゃ嫌だ」
「わかった、スマートフォン持てばいいんだろ」
「うん、帰ろう」
「あのさ、さっき僕が思えばさくらに伝わるって、どう言う意味?」
「俺と理桜の心は繋がってるから、理桜が思った事が俺にはわかるって事」
「だったら、この前夜遅くまで女の子と遊んでた時は僕が待ってるってわかんなかった?」
「あの時理桜は早く帰ってきてって願ったか?」
「・・・・・早く帰ってって・・・・・願わなかった、どこ言ったんだろって思ってた!」
「だろ!願わないと伝わらないんだよ」
「ふーん!そうなんだ!だったら尚更スマートフォン買って」
「わかったよ」
「でさ、どこ行ってたの?何時間も!」
「俺、食事するとエネルギーが満タンになるんだ、だから運動して来た」
「そんな・・・・・早く言ってよ、無理して食べなきゃいいのに・・・・・」
「理桜が気まずくなるだろ、みんなと一緒に食べなきゃ」
「・・・・・ん、まぁ!でも、その為に運動しなきゃいけないんだったら、無理して食べなくていいよ!」
「大丈夫だ!運動ぐらいなんて事ない、気にするな」
僕はさくらの言う運動の意味をその時はまだ知らなかった!
運動って・・・・・ただの軽い運動かと思ってた・・・・・さくらはそんな大変な思いをしてでも、僕と一緒に居たかったんだ。
さくら・・・・・気がつかなくてごめん!
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