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自室にて、学校課題をやるのは雛島睦姫。
天使騎士教会にいるのは、かなり長い。
幼い頃に両親が離婚、母親に引き取られ今の教会に住むことになった。母親が天使騎士だったこともあり、そのまま天使騎士の教育を受けていた。
コンコン
「ん？どうぞ」
「失礼するよ。よっ！」
「おう、流留。どうした？」
「へへ、教えてくんね？」
取り出したのは、数学の教科書。
「いいよ」
鈴森流留
睦姫同様、天使騎士教会で育った1人。
女の子みたいな名前だと、良く揶揄われていた。
だが、睦姫は、そんなこと言わない。
『ルルなんて、なんつー、名前付けてくれたんだろ？』
『いいじゃねぇか。かっけぇよ。他の人には無い名前だと思うよ。誇れよ。自分の名前をさ』
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