第1話 天使騎士

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「よしっ、出来た」 「あとは?」 「これだけ。サンキューな」 「良かった。明日も学校か。ダルい」 「おいおい。シスターが聞いたら泣くぜ?」 「まあ、シスターが行ってた学校だし。せっかく入ったから辞める訳にいかんしな」 「そうそう」 この他愛のない会話が、幸せな時間だ。 「そろそろ戻る」 「うん。お休み」 「お休み」 部屋を出ると、少し歩いて立ち止まる。 「変な顔してなかったかな?」 火を吹き出すように顔が赤くなっている。 戻ろう。
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