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私立聖珀女学園高校。
幼稚園から大学まである女子教育の一貫校。
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
お上品な言葉遣いが、交わる。
「おはよう」
「おはよっす」
それとは別にラフな挨拶をする生徒もいる。
制服のスカートも踝丈までの長いスカートを履くのが校則になっている。
「む、睦姫様!おはようございます」
「おはようございます。あ、髪に花びらがついていましたよ。ほら」
「ほわぁ!」
その場にいた女子たちは、顔を赤らめる。
睦姫は、一部の女子から人気がある。
聖珀のイケメン王子と呼ばれているらしい。
本性を知っている藤浪真季と玉井詩菜は、遠目から様子を見ていた。
ムツったら、猫の皮何枚被ってるのかしら。
睦姫ちゃん、可愛いもカッコイイも全部あるのはズルいよ!
「では、また」
「ええ。今日も良き日でありますように」
「きゃーー!」
女子たちは、教室へと戻った。
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