文豪の生まれ変わり

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文豪の生まれ変わり

「千路子、どうしたらいいんだよ!」 「コードレスバンジーでもしたら?」 「死んじゃうよ!」 「死ねって言ってるのよ、このクズッ!!もう家賃どうするのよ!」 「いや、僕は天才だ!文豪、丸箔利十作(まるばくり とうさく)の生まれ変わりだ!」 「私は聞いたことが無い名前だけどそいつも間違いなくクズだろうね」 「待っててくれ!すぐに新しい小説を書く!!」 「はあ・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・出来た!!」 「早っ!!」 「さあ、千路子!読んでくれ!!」 「う、うん」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「どう面白い?」 「失恋から自信を無くしている社会人の女の子に迫る腹黒男子、しかもその男は彼女攻略の為に綿密な計画を立てていた・・・」 「どう?ワクワクするでしょ?」 「ええ、ワクワクするわ。だってこれ鰻乃孝子(うなぎの たかこ)先生の作品だもの」 「ちっ、バレたか」 「バレるわーーーーーーーっ!!!」
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