なんとかなるさ

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 秋の妖精が冬支度を始めて、冬の妖精が街を真っ白く輝かせる頃には、私たちはずっと眠っている。  だって私たちは春の妖精だから。  秋が始まる前に、私たちは眠りにつくのだけど、それまでにせっせと花びらを集めておいて、それを何枚も重ねて専用の圧縮器でぎゅっと丸く固めるんだ。  出来上がったら、ものすごく硬くて丸くてカラフルなものになるから、私たちはそれをエッグって呼んでる。 だって、小さいけれどカラフルなトリさんの卵みたいだからね。  でね、そのエッグを自分の部屋のベッドに敷き詰めて、私たちの季節が来るまで眠るんだ。  私たち、眠りながらいろんな幸せな夢を見るのだけど、その夢の分だけ、エッグが完成するんだ。  そして、雪解けの時に咲く真っ白な花と同時に、私たちは目を覚ますんだ。  ちなみに、今年はエッグが豊作だったから忙しくなるの。でも、その分いろんな人に幸せが溢れるはずだから、せっせと働かなきゃね。
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