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断罪イベントでの最後の助言
「アマンディ嬢!そなたとの婚約はなかった事にする!」
そんな····っ!
どうしてと学園生活最後の日の卒業パーティーで婚約者であるパトリック侯爵令息に断罪イベントを喰らった。
パトリック様の隣にいる女性。
彼女はラミア子爵令嬢。
あまりの出来事にアマンディは混乱する。
一体なぜ、どうして·····
「何故女性を選んだんですか!?」
アマンディの言葉に会場内がシーンとする。
「············」
パトリックは硬直し、ラミア子爵令嬢は困惑する。
「どうしてですの!?私はパトリック様が他の殿方達とそんな関係になっても言わなかったじゃないですか!」
「あ、アマンディ?」
「執事のルガーもレイドリック様もあの羊使いの少年も関係を持っていた事にも私何も言わなかったじゃないですか!!」
「アマンディ?!」
「私はバリたちだからとか私に言ってきて私も寧ろこの展開が見れるなら良しってお互いに納得した上での関係だったのに!!」
旦那と召使いのムフフうふふ展開とか腐女子の私ならマジでめしうまとか言ってた傍から女と婚約するとか言い出すパトリックに絶望。
会場内が騒然となる。
「あ···あれはお前と別れるための口実で言った言葉だ!」
男が好きと言っていればアマンディが身を引くかと思えば
「まぁ!何て美味しい展開!!」
と、逆に腐女子であると暴露されて婚約を続行された。
「何言ってますの!?5日前に小間使いのアランを脅して馬小屋であっはんうっふんしてたじゃないですか!?」
「アマンディィイイィ!!」
「しかも乗馬の授業の時も講師のネフィスト先生(56歳)に張形仕込ませていたのも知っているんですからね!!」
「アマンディィイイィ!!」
見さかい無さすぎる事にも周りは誠にドン引きである。パトリックの傍にいたラミア子爵令嬢が顔色を変えて後退りをしている。
「···ラミア様···もしかしてお父様はルシーブ・ウェガンス子爵のご令嬢では?」
「·····は···はぃ···」
「パトリック様!ウェガンス子爵とは縁を切ったのではなかったのですか!?まさかの親子丼は流石にエグいですわよ!!」
「······ぇ·····」
一番の爆弾を落とされた子爵令嬢の顔は白を通り越して土の色となっていた。
パトリックとウェガンス子爵(43歳)はそう言う関係の時期があった。
もちろんパトリックがバリたちであるならウェガンス子爵はそう····ネコである。
ことの真実を知ったラミア子爵令嬢は白目を向いて泡を吹いて卒倒した。
「ラミア!アマンディ、お前なんて事を!!」
「なんて事も全てパトリック様のせいではありませんか!」
親子丼だなんて残酷であるとアマンディは叫ぶ。会場内に居る皆は好奇な目でパトリックを見る。
男好きの身分も年齢も関係ないバリタチのロクデナシ。
今まで爽やかな陽キャと言うイメージだったのに段々と作り変えられていく。
ラミア子爵令嬢からの婚約破棄は間違いないだろう。
「·····何で女性を選んだか分かりませんけど···」
そこでアマンディがある事を伝えた。
「私の弟が恋人と別れて帰ってきておりますの」
アマンディの弟アンディはバリネコである。
そしてアマンディの歴代彼氏を全員NTRしたとんでもないビッチだが、顔だけはガチで可愛いで有名だった。
「弟は今日一人で飲んでるはずですわよ」
「·············」
それを聞いたパトリックは泡吹いて倒れたラミア子爵令嬢をそのままにして立ち上がり、周りの会場にいる人間の事など気にもせずに走り出した。
「ロープと鞭とロウソクはお忘れなく~!!」
アマンディは最後の助言をパトリックに叫ぶと走るパトリックは振り向かないままアマンディに親指を立てた。
「幸運を祈りますわ」
こうしてアマンディの卒業パーティーの断罪イベントは誰も傷付くことがなく終了した。
名指しされた人物とラミア子爵令嬢以外。
終われ
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