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あれよあれよという間に敵軍前線の足軽隊を蹴散らして突き進む銀次郎の部隊。
勢いが衰えることはなく、敵陣深くまで切り込んでいった。
安斉はふと、不穏な胸騒ぎを覚えた。
おかしい。あまりにも順調すぎる。
「罠だ!引き返せ、銀次郎!」
思わず大声で叫んでいた。
しかし、この声は届かず、銀次郎の部隊は今も尚、派手な戦闘を続けている。
すると、戦場の脇から敵の援軍が回り込み、銀次郎の部隊の退路を塞いだ。
敵軍に飲み込まれた銀次郎の部隊は散り散りになり見えなくなった。
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