73人が本棚に入れています
本棚に追加
あの後、転校生を理事長室まで送ったあとは、
転校生の相手に疲れすぎてそのまま生徒会室に直行した。
「…はぁ」
「あれーー！」
「ふくかいちょー！！」
「「おかえりー！！！」」
「美月、疲れてる、？」
「えぇ、ちょっと……いえ、心配は要りませんよ……」
「良かった」
あぁ、生徒会の癒し。書記の柊翔くん。
少し口下手だが、誰よりも気遣いができる、癒し要員だ。
「あれ、会長はまだ帰ってきてないのですか、それに夏目もいないですね」
「あー、」
「なっちゃんは」
「「お楽しみ中かもーー」」
「会長は、まだ、帰ってきてない」
会長はきっとまだ会議中でしょう。にしても、夏目はまたですか。
夏目零。彼は会計としての仕事はかなり優秀にこなすのですがどうにも性事情が…ねぇ。
私は実際に彼が不純交遊をしているところを目撃したことがないので、極力口出しはしませんが。噂じゃあ毎晩盛ってるんだとか。
信じたくないですけど。
帰りはどうであれ、朝には色々と連絡事項を話したいので集まって欲しいのですが……。ほわほわとした雰囲気でいつも強く言えないなんて、ちょっと恥ずかしくて皆には言えないです。
最初のコメントを投稿しよう！