なんでもない日

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 空があんまりにも青いので、僕は一人で車を走らせた。  横羽線に入ってしばらく進み、ジャンクションで三ツ沢線を選ぶ。横浜新道を抜けて横浜横須賀道路(通称・横横)をまっすぐに、ただまっすぐに進む。  ナビを見なくても僕は迷うことなく車を走らせることができる。もう何度も走った道だ。  逗葉新道に入り、いつのまにかできていたコンビニに入った。こんなところにいつのまにコンビニなんてできていたんだろう。かといって、以前はココに何が建っていたのか、それを思い出すこともできなかった。  コンビニで缶コーヒーを買って出ようとすると携帯が鳴った。ディスプレイを見ると妹の彩葉(いろは)からの電話だった。 「はい」 『あ、ひろ(にい)?』 「そりゃそうだろ。オレにかけてきたんだろ」 『うわ、いきなり感じ悪いなぁ』 「いつもどおりだよ」 『久しぶりなのにー』  話したのは何ヶ月ぶりだったかなと考えてみる。ちょっと思い出せなかった。
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