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今日も風が心地よい。
小鳥さん、おはよう。
綺麗な歌声をありがとう。
おや?
誰かやって来たようだ。
どうぞ、
僕にもたれかかって休んでいきなさいな。
ん?
とても疲れているようだ。
どれどれ、
君の魂の声に耳を済ませてみよう。
なるほど、
それはとても困ったね。
何とか君の力になりたいな。
けれど……
僕はここから動けない。
君と話すことができない。
君を見守ることしかできない。
そうだ、こうしよう。
僕の実をひとつ、君にあげる。
その実を持って帰って、大切に育ててごらん。
きっと僕が力になるよ。
そうそう、
落とさないようにしまって。
ゆっくり休めたようだね。
気をつけてお帰り。
またおいで。
さて、
お昼寝するとしよう。
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