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「アンジュ、考えてる?」 「ソユン、おはよう」 「おはよ。何を考えてるの」 「ソユンの事」 「ボクの事?」 「うん」 「アンジュ、好きだよ」 「私も」 「私も、何?」 「ソユンは意地悪だね」 「アンジュの方が意地悪。言わないと、もう一回スル?」 「しません。早く起きて仕事に行かないと」 「ん、じゃ、早く言って」 「ちょっと、どこ触ってる、ん」 「ボクはもう一回出来るよ?」 「もう。ソユン、好きよ」 「アンジュ、ボクも」 「ほら、ダメだっ、て。っちょっと」 「時間切れ。もう止まらない」 朝からソユンの愛情を全身に浴びる。 触れられた所、全部が気持ちイイ。 キスで唇を塞ぎ、私に全てをぶつける。 妖しい美貌が朝日にさらされ、背徳感と優越感が私を更に高みえと導いていく。 「ソユン」 「なに?」 「今夜は来ないでね」 「なんで?!」 「出掛けるから」 「誰と?ドコへ?」 「束縛男?」 「……誰と行くの?」 「リアとサヨ。買い物と夕飯ね」 「いいな。ボクも行きたい」 「無理でしょ?」 「行きたい。ズルイ。いーなー」 「だから、今夜は何時に帰るか分からないの」 「ズルイよね。ボクも遊びたいのに」 「ソユンはメンバーに相手してもらいなさい」 「つまんない。アンジュと居たいのに」
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