卒業後編Ⅱ

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<楓翔side> 「先に謝っとくわ。なんか分かりにくかったらごめん」 「大丈夫ですよ。神崎くんのペースでゆっくりどうぞ」 「うん、ありがと」 今から話すことは、ぶっちゃけ面白い話じゃない。 マジで長くなると思うし、人によっては辛いとか、重たすぎるとか感じる話なのかもしれない。 だけど、どうしても知ってて欲しいから、せめて最後まで聞くふりだけでもしてくれたら嬉しいな。 きっともう大体予想はついてると思うけど、俺の家、俺以外の人間が出入りすることってほとんどないんだよ。 そのきっかけを話すには、俺が小学生ぐらいだった頃まで戻んないといけないんだけど――――
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