卒業後編Ⅲ

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* <楓翔side> 久々の真弥さんは、そりゃ久々だから苦しそうだし涙ボロボロ流してるし痛そうだったけど、もうとにかくエロかった。 後ろを丁寧に時間をかけてほぐして、ぶっちゃけ耐え切れなくなって「もう、挿れて…!」とか言ってくんないかなとか思ってたけど、まぁそんな簡単に叶うはずもなくて、でもグズグズになるまで真弥さんの中を触り続けた。 その間、忘れずに前の方も触り続けて、その刺激のせいで何回かイったんじゃないかな。 俺だって細かい回数なんて覚えてないけど。 「真弥さん、大丈夫?」 「はっ、ぁ、……ぇと、はい……」 「ははっ、全然大丈夫じゃなさそ」 「そ、な、こと……」 「まぁ俺が大丈夫じゃないから挿れるけどね」 「……っ」 真弥さんが泣きながらかわいい声出してるの聞いてたら俺の方が我慢ならなくなっちゃって、……いや、ちゃんとほぐれるまでは我慢したけど! これ以上待てって言われるのはもう無理だった。 シーツを掴んで顔を背けている真弥さんに、挿れていい?って聞いてみる。 そうやって聞いてる間もずっと尻の穴の周りを親指でなぞってて、たまにクイって引っ張って広げてみたりもした。 その感覚に今から俺にされることを想像しちゃったのか、ただでさえ赤かった真弥さんの頬っぺたがもっと赤くなった。 ちょっと震えてるし俺とは目合わせてくれないけど、でも頷いて俺に答えてくれる。 「好きだよ、真弥さん」 「わ、たしも……すき、です…っ」 「ん、うれしい」 そっぽ向いてる真弥さんの顔を俺の方に向かせて、震えてる唇にキスした。 何度かそれを繰り返して、ちょっとずつ真弥から力が抜けていくのを確認してから、すっかり張り詰めてる俺の俺を充がった。 そしたらまた力入っちゃったけど、でもこれから起こることが分かってるからか、頑張って大きく息して力を入れないように努めてくれてる。 「……やっぱ真弥さん可愛い」 「な、んですか、それ……」 「んーん、こっちの話」 せっかく真弥さんが待ってくれてるんだから、俺もそれに応えないとね。 涙が溢れてしまっている目尻にキスして、もう何回も言ってるけど好きだよって伝えてから、俺は真弥さんの中に押し入った。 久々だからちょっと狭くなってて、でも真弥さんが力抜いてくれてるからそこまで挿れるの難しいわけでもなくて。 ゴム越しに感じる温かさに持っていかれそうになりつつも、時間をかけてなんとか全部挿れることができた。 そういえば、前からやるの初めてじゃん……。 なんか感動。 「真弥さん、大丈夫?」 「だ、じょ、……っ」 「前からするの初めてだから……痛かったら言ってね」 「……は、ぃ」 真弥さんの全部が見えてる今の状態は、正直視覚的にやばかった。 涙目になってる目も、真っ赤になってる頬も、白くて綺麗なお腹も、苦しくても萎えてない真弥さんの真弥さんも、全部が一気に目に映る。 後ろからの方が挿れやすいって聞いてたから、真弥さんにも負担にならないようにって思って初めての時はバックでヤったけど、前からもめちゃくちゃ気持ちいい。 まだ動いてるわけじゃないのに、真弥さんも感じてくれてるんだって、今一つになってるんだって分かって、それだけで心が満たされていく。 気抜いたら、普通にイきそうかも。 「動く、ね」 「あっ、あっ、んんっ」 真弥さんの両脚を掴んで閉じれないようにしてから、まずはゆっくりと動いてみた。 気分的にはゆっくり動く余裕なんて、ぶっちゃけないんだけど……。 でもだってお互い初めてなんだし、ちゃんと好きだって、真弥さんのこと大事なんだよって伝えたいし。 真弥さんのことを傷つけたいわけじゃないから。 ……とか最初は思ってたんだけど。 「あっ、んっ、んあっ、ぁあっ」 「……っ」 「ひろ、く…っ、あっ、」 「しんや、さん……っ」 ヤバい。マズい。 真弥さんの泣き顔も、真弥さんの真弥さんも、繋がってるとこも全部見えるの、マジで視覚的にヤバい! 真弥さんに負担かけちゃダメだって分かってるのに、どんどん激しくなっちゃう。 理性なんてもう働いてなくて、止めなきゃいけないってどこかでそう思ってるはずなのに、止まらない。止まれない。 こんな気持ちいいとか、知らないんだけど…っ。 「あ…っ、ひろと、くん……」 「真弥、さん……?」 「こっち、」 前からヤってるから真弥さんの顔が常に見えてて、気持ちよさそうに泣いてるその顔を見ながら本能のままに貪ってたら、真弥さんの目が少しだけ見開かれた。 ほんとにちょっとの変化だったから普段だったら気付けてなかったかもしれないけど、今はずっと真弥さんのこと見てたから気づけた。 俺のことを見て驚いたような顔をした真弥さんは、掴んでいたシーツから指を離して、ゆっくりと俺の方へとその手を伸ばす。 突然のことに俺も驚いちゃって、思わず動きを止めて真弥さんの顔を凝視してしまった。 「そんな、不安そうな顔……しないで下さい……」 「…………」 「大丈夫、……ずっと一緒に、います、から……」 気づいてなかったけど、どうやら俺は不安そうな顔をしていたらしい。 俺の眉間に触れた真弥さんは、そこを優しく撫でてくれた。 何度も何度も優しい手つきで俺に触れて、その度に大丈夫だと言ってくれて、笑いかけてくれてる。 「真弥さん……」 今日どんだけ、嬉しいって思ったらいいんだろう。 真弥さんの気持ちが嬉しすぎて、たまらなくなって、俺は真弥さんの上に覆い被さった。 そのまま背中に腕を回して、ぎゅーって抱きしめた。 苦しいですって横側から聞こえて来たけど、ごめん、ちょっと無理。 いま我慢なんてできるわけない。 それに、真弥さんだって俺の背に手を回して抱きしめてくれてるから、きっとこのままで大丈夫。 「好きだよ、真弥さん」 「はい、私も好きですよ、楓翔くん」 「好き。大好き。ずっと大好き。好き……」 「ははっ、好きだけ言うようにプログラムされた機械みたいですね」 「真弥さんのためなら俺、真弥さん限定の好きbotになる」 「それはそれは。でも私が好きなのは今のままの楓翔くんなので」 「……ぁぁああもう、好き!」 「あはははっ」
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