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早速、店員さんを呼ぶ。
「すみませーん」
するとさっきの猫がはーいと返事をした。
「カルボナーラひとつ」
「カルボナーラですね!チーズは猫形にできますが、どうされますか?」
そう聞かれて、猫形にしないわけにはいかない。
「お願いします」
と言い
「かしこまりました!」
と走り去る黒猫を眺める。走り方がちょこちょこしていてとても可愛い。カルボナーラを待っている時、店のドアが開く音がした。入ってきた猫は、茶色の猫で私のテーブルの前で止まった。
「相席ですか?」
と聞くと
「ニャー」
と鳴いた。私は猫翻訳機を取りに行く。茶色の猫は、満足げに私の向かいに座った。カルボナーラが運ばれてきた。茶色の猫の前にはナポリタン、私の前にはカルボナーラがある。一緒にいただきますをして、食べ始める。パスタの上に乗っている猫形のチーズを崩すのは少し抵抗があったけど、卵と一緒に混ぜ込む。麺はもちもちで、卵と絡み合っていてすごく美味しい。夢中で食べていると茶色の猫が話しかけてきた。私は猫翻訳機を使う。猫は
「美味しいですか?」
と尋ねてきた。
「麺がもちもちでとても美味しいです!」
と答えた。ふと、茶色の猫の方を見るとナポリタンのトマトソースが口の周りにたっぷりと付いていたので取ってあげることにした。するとゴロゴロと喉を鳴らす。茶色の猫に
「美味しいですか?」
と聞くと
「美味しいですよ!今度食べてみてください。口にはソースがいっぱいついちゃいますけど…」
と照れくさそうに笑った。茶色の猫のナポリタンにはトマトソースがたっぷり掛かっていて、とても美味しそうだった。二人で同時にごちそうさまをして、
「また一緒に食べましょう」
と約束をして店を出る。猫好きの私にはたまらない場所だった。次来る時はナポリタンにしようと心に決めて家に帰った。
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