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——学園長先生と親友のアン以外、誰も知らない私の『事実』をレオンにはちゃんと伝えなきゃ……!
湿り気を帯びた赤煉瓦の小道で、エリアーナは顔を上げる。
レオンの直球の想いがまっすぐであるがゆえに、曖昧なままでいてはいけない気がした。
「どうした?」
エリアーナを見下ろす双眸にはやはり——アイスブルーの虹彩が優しく揺らめいていた。
「レオンには、ずっと打ち明けたいって思っていたのだけど……」
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