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落ちこぼれの守護妖精
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親愛なるクロード
しばらくぶりに手紙を書きます。
お変わりありませんか。
あれから、エリーは旦那様と仲直りをしました。
心配をかけてしまってごめんなさい……色んな事があったけれど、きっともう大丈夫です。
なんだか一方的に悩みを聞いてもらってばかり。
あなたは全て、順調?
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クロードは返事をくれるだろうか。
——私は彼のことを何も知らないのだから。
少しくらい質問してみても失礼じゃないわよね?
いつもと同じ手順で雪白鳩のぽっぽを異空間へと飛ばす。ぽっぽの白い翼はきらきら輝くの靄のなかに溶けて見えなくなった。
アストリア王国の魔法省が民間に提供している魔法鳩は、どこにいようと直接相手のもとに飛ぶため大変便利な通信手段だ。
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