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プロローグ
異世界レーヴ。
様々な種族で構成されている世界。
その中でも人間と魔族が大半を占めている。
そして、この世界には魔王の存在があり、その魔王を倒さんとする勇気ある者・勇者の存在があった。
魔王は勇者の存在を恐れ、様々な手段で勇者の行く手を阻もうとする。
勇者もまた仲間を集めたり己の力を高め、魔王の脅威に立ち向かう。
魔王を倒せば世界に平和が訪れる。
勇者が死ねば世界が滅びる。
そんな不安からか、いつしか世界に勇者は一人ではなくなった。
気付けば勇者の存在は増えるばかりで、魔王はみるみるうちに窮地に立たされていく。
だが、世界は考えた。
魔王が死ねば本当に世界は平和になるのだろうか?
いや、もしかしたら魔王がいて、その存在を脅かす勇者がいれば世界は均衡が保たれたまま、完全なる平和は訪れなくとも、ある程度の平和は維持出来るのではないかと…
そして、この物語はそんな世界でシスターとして生きる一人の女の話である。
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