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Episode1.入学
桜の花びらがハラハラと散る。
小鳥のさえずりが鳴り響く。
俺の名前は、櫻井ヨシキ。
今日から俺は、「私立平良ヶ丘高校」に入学する。
入学当初、この時の俺は、新しい学園生活に心踊らされていた。
学園生活に、上手く馴染めるかな?とか、友達できるかな?とか、あわよくば、彼女なんて、できちゃったりなんかしちゃったりしないかな〜?なんて、考えていた
〉〉〉〉〉
今日は、担任の先生の自己紹介をされたり、教科書を貰ったり、ちょっとしたオリエンテーションをして、学校のよき雰囲気を味わっていた。
キーンコーンカーンコーン♪と、学園の終業ベルが鳴り響く。
「おう。ヨシキ!この後、部活説明会があるらしいぜ!一緒に行こうぜ。」
ヨシキは、この気安く話しかけてきたコイツは一体誰なんだ?と一瞬思ったが、ヨシキも友達がほしかったので、
「お、おう。行こうか!」
と、ノリ良く一緒に行く事にした。
「見ろよ!あのBクラスの鳥羽ちゃん。……おっぱいデケーよな…。」
名前が分からないヤツが言う。
「ん?あぁ、確かに、そうだな…。」
推定Eカップはあるだろうか?結構デカいのではないだろうか?…。(鼻血)
ちなみに、クラスはAからEクラスまであって、5クラスある。
この少子化時代に、この人数はなかなか多いのではないか?と、この櫻井ヨシキは分析する。
体育館に着くと先輩方が、野球部、サッカー部、バスケ部、バレーボール部、剣道部、卓球部、テニス部、水泳部、などの部活を宣伝していた。
「お前は、何部にする?ヨシキ。」
名前の分からないヤツが言う。
「まだ、決まってはいないかな?…」
ヨシキは、中学時代は、水泳部をやっていたが、25mプールをひたすら繰り返し泳ぐだけという過酷な部活だったので、水泳部以外にしたいなと考えていた。
「俺は、モテたいからやっぱりサッカー部かな?……ちょっと、サッカー部の宣伝見てくるわ。」
名前の分からないヤツがそう言って去って行く。
一人ポツンと、取り残されたヨシキ。
………さて、これから一体どうしたものか………。
考えているヨシキに、
「部活、お決まりですか?……まだ、決まっていないなら、ウェイスト部はどうですか?」
そこに、いたのは、なんと可愛い美少女な先輩。ズッキューン!!
心臓を矢で射抜かれ、俺は、一目で恋に落ちた。
「は、は、は、入ります!!その、よく分からない名前の部活入ります!!」
ヨシキは、ワケも分からず、そう言った。
「ホント?嬉しい!!じゃあ〜、こっち、来て。」
美少女な先輩がそう言う。
体育館の端っこに案内され、そこで見たものは衝撃的なものだった!?
「………、な、な、な、なんですか?コレは!?」
ヨシキは絶句して言う。
一人は、黒革の高級そうなソファーに、グラサンをかけ、スーツを着た、マフィアっぽい格好をした女子生徒(先輩)。
もう一人は、海パンで頭に飾りをつけた、ちょっとマッチョな男子生徒(先輩)。
が、謎の踊りを踊っている。(多分、サンバ。)
もう一人の男子生徒(先輩)は、頭の上でりんごを落とさないようにバランスをとって、揺れている。
顔面蒼白のヨシキに向かって、美少女な先輩は、ニッコリと微笑んでこう言った。
「ようこそ!ウェイスト(無駄)部へ!」
ーーーー to be continued...
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