Episode1.入学

1/1
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

Episode1.入学

桜の花びらがハラハラと散る。 小鳥のさえずりが鳴り響く。 俺の名前は、櫻井ヨシキ。 今日から俺は、「私立平良ヶ丘高校」に入学する。 入学当初、この時の俺は、新しい学園生活に心踊らされていた。 学園生活に、上手く馴染めるかな?とか、友達できるかな?とか、あわよくば、彼女なんて、できちゃったりなんかしちゃったりしないかな〜?なんて、考えていた 〉〉〉〉〉 今日は、担任の先生の自己紹介をされたり、教科書を貰ったり、ちょっとしたオリエンテーションをして、学校のよき雰囲気を味わっていた。 キーンコーンカーンコーン♪と、学園の終業ベルが鳴り響く。 「おう。ヨシキ!この後、部活説明会があるらしいぜ!一緒に行こうぜ。」 ヨシキは、この気安く話しかけてきたコイツは一体誰なんだ?と一瞬思ったが、ヨシキも友達がほしかったので、 「お、おう。行こうか!」 と、ノリ良く一緒に行く事にした。 「見ろよ!あのBクラスの鳥羽ちゃん。……おっぱいデケーよな…。」 名前が分からないヤツが言う。 「ん?あぁ、確かに、そうだな…。」 推定Eカップはあるだろうか?結構デカいのではないだろうか?…。(鼻血) ちなみに、クラスはAからEクラスまであって、5クラスある。 この少子化時代に、この人数はなかなか多いのではないか?と、この櫻井ヨシキは分析する。 体育館に着くと先輩方が、野球部、サッカー部、バスケ部、バレーボール部、剣道部、卓球部、テニス部、水泳部、などの部活を宣伝していた。 「お前は、何部にする?ヨシキ。」 名前の分からないヤツが言う。 「まだ、決まってはいないかな?…」 ヨシキは、中学時代は、水泳部をやっていたが、25mプールをひたすら繰り返し泳ぐだけという過酷な部活だったので、水泳部以外にしたいなと考えていた。 「俺は、モテたいからやっぱりサッカー部かな?……ちょっと、サッカー部の宣伝見てくるわ。」 名前の分からないヤツがそう言って去って行く。 一人ポツンと、取り残されたヨシキ。 ………さて、これから一体どうしたものか………。 考えているヨシキに、 「部活、お決まりですか?……まだ、決まっていないなら、ウェイスト部はどうですか?」 そこに、いたのは、なんと可愛い美少女な先輩。ズッキューン!! 心臓を矢で射抜かれ、俺は、一目で恋に落ちた。 「は、は、は、入ります!!その、よく分からない名前の部活入ります!!」 ヨシキは、ワケも分からず、そう言った。 「ホント?嬉しい!!じゃあ〜、こっち、来て。」 美少女な先輩がそう言う。 体育館の端っこに案内され、そこで見たものは衝撃的なものだった!? 「………、な、な、な、なんですか?コレは!?」 ヨシキは絶句して言う。 一人は、黒革の高級そうなソファーに、グラサンをかけ、スーツを着た、マフィアっぽい格好をした女子生徒(先輩)。 もう一人は、海パンで頭に飾りをつけた、ちょっとマッチョな男子生徒(先輩)。 が、謎の踊りを踊っている。(多分、サンバ。) もう一人の男子生徒(先輩)は、頭の上でりんごを落とさないようにバランスをとって、揺れている。 顔面蒼白のヨシキに向かって、美少女な先輩は、ニッコリと微笑んでこう言った。 「ようこそ!ウェイスト(無駄)部へ!」 ーーーー to be continued...
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!