(二)

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 俺は紅茶に一口しか口を付けていない彼女の手を取り店を出た。 「送って行くよ。家はどこ?」  ミカは「ううん、大丈夫」と首を振り、「サナさんが迎えに来てくれるから」と言った。 「そうか」  少し残念に思ったが、同時に安心もした。 「正面入口まで一緒に来てくれる?」 「ああ、待ち合わせしたところでいいか」  そういうと彼女は頷いた。  そうして俺たちは今朝待ち合わせしていた場所まで来た。  入口の前は、国道が走っていた。そして正面入口の真ん前には歩道に食い込むようにバスレーンが設けられていた。 (続く)
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