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俺は紅茶に一口しか口を付けていない彼女の手を取り店を出た。
「送って行くよ。家はどこ?」
ミカは「ううん、大丈夫」と首を振り、「サナさんが迎えに来てくれるから」と言った。
「そうか」
少し残念に思ったが、同時に安心もした。
「正面入口まで一緒に来てくれる?」
「ああ、待ち合わせしたところでいいか」
そういうと彼女は頷いた。
そうして俺たちは今朝待ち合わせしていた場所まで来た。
入口の前は、国道が走っていた。そして正面入口の真ん前には歩道に食い込むようにバスレーンが設けられていた。
(続く)
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