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席に案内されて、俺はホットコーヒーを、彼女は紅茶を注文した。彼女は座ると落ち着いたものの、顔が徐々に蒼白になっていき、注文したものが運ばれて明らかに体調が悪いようにも見えた。
「なあ、大丈夫か、もう帰ろうか」
俺はそう提案した。彼女は、大人しく「うん、そうする」と頷いた。その後、メッセージアプリで誰かに連絡していた。親か、それともこの前の女性だろうか。
俺はすぐにコーヒーを口に一気に流し込んだ。強烈な苦みにむせそうになった。同時に熱くて口の中や食道がやけどしそうになった。だから慌ててお冷やを続けて流し込んだ。そして先にお会計を済ませると、席に戻った。
(続く)
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