6.最後の酸素マスク

2/3
前へ
/17ページ
次へ
「っていう夢をみたんだよな」  昼飯時に夢の内容を話してみた。 「そりゃあ、とんだ悪夢だなあ!」  天野はからからと笑っている。何がそんなに面白いんだ。 「それで今日は朝から、妙に元気がなかったんだね」  白鳥が俺を心配そうに見る。 「確かに、眠りが浅かったのかな。ちょっとだりいかも」 「午後、寝ないように気をつけなよ」  織部が言った。夢の中とは言え自分を犠牲にするな、とか怒ってもいいはずなのにな。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加