僕の彼女は料理が苦手です。

ほんまにほんま？

　考える様子を見ていた彼女から遂に指導がありました。
『お茶ばっかり飲んでんと、チャレンジメニュー食べてみて～。今日のは大丈夫！ホンマに！！自分で言うのも変やねんけど、ムッチャ美味しく出来てん！』
疑いの眼(まなこ)で彼女を見てしまいました。
『そ、そんな疑いの眼で見んと…。ホンマにホンマ、今日のは大丈夫！絶対に！』
彼女はそう言いましたが、前例がありすぎて再び疑いの眼で彼女を見てしまいました。
『信じて！ホンマにホンマ！！今日のはぜーーーっ対に大丈夫！！！』
「ほんまに？」
『ホンマにホンマ！』
「ほんまに？」
『ホンマにホンマ！信じる者は救われる！』
「えっ？…信じる者は救われる？」
『ちゃうちゃう～！冗談、上段、中段、下段！ホンマに大丈夫！食べてみて～！』
「そんなダジャレ言ってる場合とちゃうで～💦💦ほんまに大丈夫なんやんな？」
『ホンマに大丈夫、大丈夫！』
うんうん頷く彼女を見て、腹を括りました。…勿論食べる前にもしもの時のための保険【お湯飲みにお茶】を準備しました。