「たまごな彼氏」

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彼とは同棲している。私の誕生日がきた。彼の部屋で祝ってくれる算段になっている。彼の部屋に入るとたまごのふんわりとした香り。オムライスを用意してくれていた。 「ジャーン!オムライスです!」 彼が陽気にオムライスを指す。両手を開いたジャーンの、あの格好だ。いつも通りおちゃらけている。 「作ってくれたの?ありがとう!」 私は声を上げて喜びながらオムライスを見た。料理を出してくれたことは初めてだった。どうやって作ったのだろう?見た目がふわふわしていた。何度か練習してくれたのだろう。本当に嬉しかったので声が大きくなる。 「初めて!!嬉しい!いただきます!」 彼の作ってくれた、ツヤツヤ輝くふわふわオムライスを食べようとスプーンを入れたところだった。ガチッと音がした。
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