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ひーちゃんはパパとママとも打ち解けている感じだった。本当は普通にお話出来るのに、何でいつも壁を作っちゃうんだろう。でも今は私がひーちゃんを独り占め出来るからね。コミュ障だろうとなかろうと、別に構わないんだけどね。
「澤村、アルバム貸して。メッセージ書くから」
「ひーちゃん、さっき私のこと『奈緒さん』って言ってくれたね。嬉しかったよ。私には言ってくれないの?」
「言わないよ。澤村は澤村だよ」
「えー、いじわるー」
ひーちゃんはメッセージを書き終えたのか、アルバムを閉じて、私の勉強机の上に置いた。そして、ベッドサイドに座ってた私の隣に座り、私を抱き寄せてキスをしてくれた。
「好きだよ」
また耳元で良い声で囁かれると、顔が熱くなる。私はひーちゃんに見られないように、すぐ顔を下に向けるけど、やっぱりひーちゃんに気づかれる。
「澤村、可愛いね」
「もう……ひーちゃん、ずるい……」
♪♪♪
澤村が両親の前で、今日は私と一緒に寝ると爆弾発言をした。だから布団が用意されることはなく、一緒にベッドに入った。私たちは自然と抱き合って横になっていて、私は澤村の頭を撫でていた。
「ねえ、ひーちゃん」
「ん?」
「ひーちゃんってスキー出来るの?」
「スキーっていうか、スノボね」
「へえ、かっこいいね」
「澤村は?」
「私、スキー場自体行ったことないと思う」
「そうなんだ。じゃあ、私が教えてあげるね。父さんも40過ぎてから覚えたんだよ。だから大丈夫」
「楽しみ。ひーちゃんと旅行出来るから」
「そうだね。温泉もあるから一緒に入れるね」
「うん。ひーちゃん……好き」
「私も、好きだよ」
思わず澤村の上に覆い被さり、顔中にキスをした。パジャマの上から胸を揉んでいると、澤村は吐息を漏らし、私に抱きつく。
パジャマの中に手を入れて、お腹の辺りを撫でながら深いキスをする。背中にスペースがあいた瞬間に手を回してブラを外す。胸を直接触ると、澤村が吐息混じりに声を出す。
私は起き上がって、上から澤村を見下ろす。
「このモコモコパジャマ可愛いね」
言った瞬間にパジャマを上にあげると、澤村の胸があらわになった。堪らず胸に吸い付くと、澤村は鳴き声をあげた。
「ふふ……澤村、可愛い……」
キスをしながら、脚の付け根に手を伸ばした。澤村はすぐにその手を止めようとした。
「今日、一緒に寝るって言ってたじゃん。そういう意味じゃなかったの?」
私はその手をそのまま動かして、太ももやお尻を撫でた。そして、脚の間に触れることが出来た。澤村は私にしがみついている。
パジャマの中に手を入れて、下着の上から澤村のそこを触った。澤村は一瞬体を硬直させたが、すぐに吐息を漏らし、私にキスをせがんだ。
自分の足を使って、澤村の脚を開くと、キスの隙間から声が漏れた。私は隙を見て、下着の中に手を入れ、澤村のそこを直接触った。
「もう濡れてるじゃん。ここもこんなに膨らんで、エロ過ぎ」
触った感じでぷっくりと膨れているのはすぐわかった。直接見たいと思って、パジャマと下着を下ろそうとしたけど、やっぱり澤村に止められた。
「ひーちゃん、まだ、ダメ。恥ずかしい……」
だけどもう直接触れてしまった私の手は止まらず、そのまま澤村のそこを刺激していた。
「あっあっ……」
次第に大きくなる澤村の鳴き声を、私はキスでふさいだ。
「澤村、気持ちいい?」
「あっ……うんっ……気持ちいいっ……」
「可愛い……」
「あ、ひーちゃんっ……ダメ……!!」
澤村は体を震わせて、私の手首を掴んだ。
「イっちゃった? まだ挿れてないよ?」
「気持ちよかった……ひーちゃん大好き……」
澤村が抱きついてきたのを受け止め、私は澤村の体を撫でていた。そして、私たちはそのまま抱き合って眠った。
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響が奈緒の卒業アルバムに書いたメッセージは、アルバム委員の編集後記のページにあった。正門の前で撮ったアルバム委員の集合写真が入ったページ。この写真を撮った頃には付き合い始めていただろうか、二人は笑顔で寄り添って写っている。とても良い写真だ。
『奈緒、いつもありがとう。これからもよろしく。響』
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