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「それにしても、きれいだな」
帰宅した彼は、自室のベッドの上で、卵のようなものを手にしながら眺め回している。その表情は恍惚としている。
「何だろうか、これ。飾り物かな……それとも、何かの卵だろうか?」
もし、卵だとしたら、何の卵だろうか。彼の頭の中に、そんな疑問がよぎった。
「温めたら何かが孵化したりして。試しにやってみよう」
明日は日曜日。特に用事はない。
その夜、彼は卵のようなものを抱えながら床に就いた。
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