平穏な生活

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先輩に聞いても教えてくれないならこっちに… って史也の方向いても、俺とは目も合わせてくれない。 智と海翔に関しては笑い始めてる。 「お前も苦労するよな。新が相手じゃ仕方ないんだろうけど。 そんな可哀想な史也君に俺もこれあげるわ」 海翔は笑いながらゼリーを史也のトレーに置いた。 海翔と史也はバスケ部。もちろん先輩も。 「いらねぇよ」 「遠慮すんなって(笑)」 「してねぇよ。めんどくせぇな。ん、新。あげる」 「でも…」 「食べろ。それ好きだろ?」 「海翔が…」 「いいよ。食って。俺甘いの嫌いだし(笑)」 「んーありがとう」 これ以上しても埒があかないので、仕方なく貰うことに。 そのやり取りを見ていた先輩達はクスクス笑ってる。 「な、なんで笑ってるんですか?」 「いやいや、可愛いと思って。仲良いよね、皆」 「良いもの見せて貰った。じゃあ俺ら行くから」 先輩達はトレーを持って席を立ち、食堂を出ていった。 「もう関わんなくていいのに」 ボソッっと呟く史也に智が笑いながら突っ込んでる。 「史也。漏れてる、漏れてる(笑)心の声が」 「…うるせぇよ。ほら、新、喰わないと時間なくなるぞ」 「ぁ…うん」
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