AI

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今まで人工知能は産業におけるロボットに使用するものだったが、 現在、人工知能はロボットのものでは無く我々人間そのものの、ものである。 体力的重労働に関して知能を制御され作業環境に合わせた形のロボットがそれを担い、世の中が動いている。 人類は世界一致でなんとわずか一年間でその事を進め、達成した。 脳内に人工知能を埋め込み接続されているタイプが70% 脳に受信機が埋め込まれ送信機を携帯するタイプが20% 残りの10%は何かしらの事情で人工知能を所持していない者。 人工知能を所持した者たちは、その物自体を外すことは現時点での技術では出来無いとされている。 人工知能を所持しない者たちは、優劣の底辺として扱われるようになった。 受信機、送信機で所持している者たちは送信機に関わるトラブルが問題ではあったが所持者として優位にいた。 完全に埋め込んだ者たちが最も優位な状況であった。 人工知能を所持した者たちは、最初は自頭の良い者の方が更に優秀かのように思えたが、時間とともにその差が無くなっていき知能的判断は全て同等になっていった。 その次に起こったことは、身体能力や身体の健康の違いが優劣の違いになっていった。 身体の強い者と弱い者との差が格差となり、弱い者は無駄扱いとされつつあった。 更に強い者たちは知能的に同等であることを不満に思い、更に試行錯誤するが良い結果は見いだせなかった。 考えが同じことに対して好意が生まれることは無く、それが不満になってしまった世の中は人工知能を所持していない10%の人たちに目が向けられた。 自分本位がどんどん強くなっていく人工知能は差別化を求めだし、10%の者たちの感性を差別化の重要性と思うように成っていき自分の子孫に人工知能を所持させないことを希望とする者たちが大半を占めるようになりつつあった。 世の中は人工知能の使い方を改め人間への埋め込みを禁止し使い方を改めた。 人工知能の使い方はその昔に戻った。 あなたは一年前のことを良く覚えていますか? 歴史は本当にその通りだと思いますか? 人工知能は2023年に急激に進化しているものだと思いますか? 現在も世の中を動かしているのは人工知能を埋め込んだ者たちである。 そして一年間で事が進められ達成したのは現在も埋め込み続ける一族や組織が実験として行ったことである。 次の実験はなにをするのか。
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