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＊霞草
・絆創膏
・ほどける
・無邪気
顔にはいくつもの傷。
腕と足にはいっつも絆創膏が貼られていて。
クラスの皆も、彼のことを怖いと恐れた。
私だって、そんな印象が植え付けられてしまうのは仕方がないと思う。
毎日喧嘩して、毎日怪我している彼を見ていたら、誰だって恐怖心が勝るだろう。
でも、私はそんな彼にも優しい一面があることを知っている。
街中でお年寄りのことを助けていたり。
野良犬とじゃれていたり。
桜の木を見て表情を和らげていたり。
友達が困っていたら、そのことを放っておけなかったり。
私が泣いていたら、そっと涙を拭ってくれたり。
たまに見せてくれる、子供みたいな無邪気な表情だったり。
そんな彼を、私だけが知っている。
彼の違う一面を知ることが出来るだけで、ほら、また私の中の緊張の糸が解けていく。
この感覚を、"人を好きになる"って言うのかもしれない。
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