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そして、いよいよ学校も始まると聞きランドセルを買いに行った。
ネットで済ませることもできたが真由とふたりででかけたかったのだ。
真由はココアの目元と同じ色のランドセルを選びうれしそうに飛び跳ねた。
学校は隣町、今までの学区分けでは子供の数が少なすぎて成り立たないからいくつもの学校が廃校になった。
スクールバスで通うことになるが、学校内でも一番家が遠い真由はかなり早起きしなければならない。
学校が再開される日、真由は香奈枝よりも早く起きてココアと遊んでいた。
朝が苦手で、いつもは何度も起こさなければ起きなかった真由なのに成長を感じる。
「ママはずっとココアと一緒にいられてずるいな」
学校は楽しみだがココアとお別れするのが少し寂しい真由だった。
「学校にもウサギ、いるみたいよ。ココアと同じように可愛がってあげてね」
香奈枝はキャベツを数枚袋に入れて真由に渡した。
学校にもウサギがいると知った真由は、ますます学校に行くのが楽しみになったようだ。
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